ヴィッツ、プラッツ、ファンカーゴ同プラットフォーム車両の輸出事情まとめ
はじめに
この3車種は、ヴィッツに関しては初代ですが、販売開始から15年以上経っていて、走行距離10万キロ以上の車両もざらにいます。
また、状態も悪く国内で中古車として販売するには厳しいものが多くなっています。
なので、ほとんどの場合輸出されます。
それで、今回はこの3台の車としての特徴と買取事情プラス類似する車も交えてお話していきたいと思います。
なぜ3台にまとめるの?
わざわざ3台一色単にまとめているのには訳があります。
それは「載っているエンジンが一緒」と言うのもあるのですが、
3台はプラットフォーム、いわゆる基本構造が共通なのです。
なので、著者の独断と偏見…
ではなく輸出の際の事情が似ているのでまとめています。
これから1台ずつ簡単に触れていきます。
ヴィッツ
こちらは初代に限ったお話になりますが、1999年から販売開始され、同社スターレットの後継車に当たるコンパクトカーです。
当時、市場から価格の安さで選ばれる傾向にあったコンパクトカークラスでしたが、ギリシャ人によるデザインと全体の品質、環境性能、衝突安全性など、
を売りにしていて、現在の車に通じる「当たり前」をやってのけました。
そのため、当時の日本国内、海外に影響を与え、現在でも小型車を変えた存在と評価されています。
また、モータースポーツの可能性を広げた車で、ヴィッツのワンメークレースなどを開催する等、活躍の幅が広い一台だったといえます。
プラッツ
初代ヴィッツのシャーシ、ダッシュボード、メーターパネル、フロントドアなどの部品が共通化され使われています。
それから、車幅の割に車内、トランクルーム内が広く実用的で小型セダンとして人気が出ました。
また、価格が安価だったことにより、法人車両としての需要が高まりました。
ファンカーゴ
プラッツ同様、ヴィッツのシャーシとダッシュボードを使用しています。
このファンカーゴは5ドアハッチのトールワゴンボディというパッケージングで、欧州を意識したスタイリングとなっています。
トールワゴンという事もあり、コンパクトカークラスの中でも最大級のキャビンスペースを備え、シートを倒して自転車を積んだりと趣味使いにうってつけの車となっています。
また、ヴィッツよりもホイールベースが延長されているのも特徴です。
ちなみにヴィッツ、プラッツ、ファンカーゴは1999年~2000年のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
実はまだあった、同じプラットフォームを持つ車
実はあるんですそれもいっぱい…
名前だけ挙げて行けば、
ist、ラウム、WiLL、bB、ポルテ、プロボックス、サクシード
※プロボックスとサクシードは前期型のみ使用しています。
こんなにあります。。。
前提でも述べた車種もそうですが、なぜこんなにもいろいろあるかというと、 NBCプラットフォームというものを使っているからです。
簡単に説明すると、そもそもプラットフォームというのが同じ部品を複数の車種で共有されることが前提に設計され、組み合わされている事を言います。
それで、トヨタが独自でコンパクトカーを幅広く、効率的に作る為に開発されたのがNBCプラットフォームなのです。
また、このプラットフォーム方式はトヨタだけでなくいろいろなメーカーで見られます。
そして、今ずらっと並べた車種の中には輸出に関係する車種があるんです。
それが、 「ist」「ラウム」です。
海外ではそれぞれ需要があるらしく、istはハッチバックという所とエンジンに価値が見出されていて、 ラウムもトヨタの定評のあるエンジンが載ったミニバンという事らしいです。
3台の買取事情
先ほど少し触れましたが、「エンジン」のお話で、この3台に共通して搭載されている1.5Lの1NZと1.3Lの2NZというエンジンが人気で、理由は「とにかく壊れない」です。
日本国内でも「30万キロぐらいフツーに走るよ?」という事を言われるぐらいです。
そして、整備性が良く、パーツが多く、安く手に入るのです。
海外ではいつまで乗るんだ?と言わんばかりにこのエンジンに対するアフターパーツが沢山出ています。
そのために事故車、過走行車でもエンジンさえ無事ならいう事なしで、地金以上の買取が可能なのです。
これはエンジンの信頼性だけでなくトヨタブランドとこの3台が海外でウケているから高く買取が出来るのです。
ヴィッツはコンパクトハッチバックとして人気があり、また価格帯が安価な為です。
プラッツはコンパクトセダンで、デザイン的にも人気が高く評価されています。
ファンカーゴは貨物スペースが広いので商用目的や普段使いでいろいろな場面で使用できる所のに価値が見出されています。
まとめ
冒頭で述べた似た事情。
それは各車種「コンパクトで丈夫なエンジンが載っている」という所です。
類似する車種も少し触れさせていただきましたが、こちらも近しい理由ではあるのですが、今回は3台に絞ってお話させていただきました。
また、エンジンも今回述べた車以外にも載っている車が存在します。
こちらも後々紹介したいと思います。
今回はガッツリと輸出関連でお話させていただきました。
そして、現在、車買取・解体屋さんは輸出ルートを確立しています。
それは「こういった車の存在とそれを必要とする人の存在」があるからです。
また、車を通して海外事情にも触れていきたいと思います。
清水モータースでは輸出ルートを確立しています今回以外の車もまだまだ該当車種が存在します。
今乗られているお車を廃車・売却をお考えの際は、是非一度、お気軽にお問合せ下さい。